新駒奈日誌

Minecraftの建築に関する情報をよろずに書いていく。

【Minecraft】3Dリソースパック作成概要(ver.2.00)

2017/06/19 ver.2.10 Blockbench編へのリンク / テクスチャのバージョン表記修正
2017/06/18 ver.2.00 記事内容をCubikStudio以外でも使える汎用的なものに変更。工程4のみ分割。
2015/08/02 ver.1.01 リンクを修正

2015/08/01 初版

※注意
1.8(.0)だと、ここに書かれている一部の3Dリソースパックの機能が正しく動かないかもです。3Dリソースパックを使う場合、1.8.1以降を利用することをお勧めします。
できれば、最新の1.11以降をオススメします。

どうもコマナズです。
3Dリソースパック系記事の4つめです。ここまで来てやっとですが、「どうやってリソースパックを作るか?」という本質のところに入ります。

事前にリソースパック作成ツールを用意すると良いでしょう。CubikStudioまたはBlockbenchがおすすめです。詳しくはこちら。

※ 3Dリソースパック作成ツールの紹介 → こちらの記事参考

3Dリソースパック作成の概要

以前の記事で詳しく説明しましたが、1.8以降のリソースパックの構造はだいたい以下のとおりになっています。これは大釜の例。「またこの図か」ですが実際重要。

3Dリソースパック作成ツールで最終的に生成するものは、この「Models」部分のjsonファイルです。また、張りたいテクスチャも事前に用意しておきましょう。といっても別にデフォルトのテクスチャを張ることもできますから、「画像用意しなきゃ・・・」とあせらなくてもダイジョブ。(もちろん自分で用意すればより良いものができるかも?)

これから行う手順は以下のとおり。

  1. 作りたいものを決めよう!
  2. 置き換えるブロックを決めよう!
  3. テクスチャを準備しよう!
  4. モデルを作ろう!
  5. リソースパック化しよう!

前提条件として、マイクラそして何かしらの3Dリソースパック作成ツールを持っていることはもちろんですが、7-Zipがあるといろいろ便利でしょう。そして何より、3Dリソースパックを作りたい!という強い意思も必要。

1. 作りたいものを決めよう!

「当然じゃん」と思うかもしれませんが、作るものによっては置き換えるブロックが変わってくるし、例えばマイクラ内でブロック置いたりして設計図的なものを作れば、作業スピードが大幅にアップします。お試しあれ。

1.8以降のリソースパックでは割といろいろ弄れます。

  • もっと凹凸感のあるリアルなレンガブロックが作りたい
  • 現代建築がしたい。大釜ではなく洗濯機を下さい
  • 額縁に貼れるトイレットペーパーを作りたい。というかトイレ作りたい。
  • アーマースタンドを使って自由に3Dのものを置きたい
  • 剣とか銃とかのアイテムを3D化してプレイヤーに持たせたい

くらいのことはできてしまうでしょう。別に既存の立方体の範囲内に収める必要はなく、少しくらいはみ出したモデルでも全然OKです。

2. 置き換えるブロックを決めよう!

さてさて、次に置き換えるブロックを決めていきます。
さっきも説明したとおり、これは「メタ」のことではありません。Blockstatesのリストか何かあればよいのですが、残念ながら現状そのようなリストは用意されていないので、自分で(version).jarからデフォルトテクスチャを取り出し、中身を調べる必要があります。

まずは、.minecraftのversionsフォルダにある(1.8以降のバージョン番号).jarを7-Zip等で開き、assetsフォルダをどこか別の場所に解凍します。さて、assets/minecraft/modelsまで辿ると、以下の2つのフォルダが見えます。

  • items : アイテムに関するものはこっち。(ツールや素材等)
  • blocks : 設置可能なブロックを作るときはこっち。

とりあえず、ここで先ほどの図を参考に、名前を推測しながらにはなりますが、置き換えるブロックの名前が決まると思います。何かリスト的なものがwikiにあればいいのに・・・

しかし、ここで問題があります。もともと形がただの立方体である普通のブロック(レンガなど)の場合、透明部分があると設置時に周囲の接したブロックがスケスケになってしまいます。こんな感じで(例は、レッドストーンブロックを置き換えた例)。一応回避方法はあるらしいのですが・・・。一応これは、マイクラの負荷軽減策なので仕様です。

そのため、先ほどの洗濯機のように既存のブロックを置き換えて新しい設置系のブロックを作る時は、以下のいずれかをオススメします。

  1. 単なる立方体ではないブロックや、ガラス系ブロックに置き換える
  2. アーマースタンドや額縁を使って設置する
1. 単なる立方体でないブロックや、ガラス系ブロックに置き換える

ラクな方法としては、単なる立方体ではないブロックやガラス系ブロックに置き換える方法です。よく使うブロックはこちらのほうが良いでしょう。

  • 大釜、金床(それぞれの状態につき1つ設定できます)
  • フラワーポット(植える花ごとに1つ設定できます)
  • 柵・板ガラス・鉄柵(様々な形態変化があり、多種ブロック・向き追加可)
    参考:橘さんのTwitterより/実際に使うときは透明ガラスを用意すると良いでしょう。
  • ガラス
  • カーペット(地面設置系におすすめ)
  • 半ブロック、階段
  • etc...
2. アイテムフレームやアーマースタンドを活用する

アイテムフレームやアーマースタンドを活用すれば、上記の制約を無視してどんな場所にも設置することが出来ます。そのかわり、ユーザには細かい設置作業を強いることになるデメリットがあるため、メタ以上の沼と化すのが欠点です。例えば、ワタシが以前参加した「雪鯖2016」という配布マップでは、こちらの方法が採用されています。

アーマースタンドを実際に設置するのはコマンドが必要ですが、これをしなくてもポチポチクリックしながらラクにアーマースタンドを移動できるプラグインが、「ArmorStandEditor」です。こちらも合わせて活用すると良いでしょう。

modelsのjsonファイルについて詳しい説明は以前の記事参照。特に、チェストやコンパス等一部の特殊なブロックやアイテムを置き換える場合は注意。

3. テクスチャを準備しよう!

さて、次にテクスチャを準備しましょう・・・と言ってもテクスチャを実際に画像ソフトで書くわけではありません。

デフォルトのテクスチャを使いたい場合は、先の7-Zipあたりの説明を参考に、貼りたいテクスチャを取り出してきます。デフォルトではないテクスチャを使いたい場合は、まぁ自分で用意して下さいw その場合、既存のテクスチャを別に置き換えなくても、「好きな名前.png」で構いません。ただし、16x16、32x32のように、サイズの規定は従来通り守って下さい。

で、以下の様なフォルダ構成を自分で作ります。texturesフォルダのblocksに、3Dリソースパックを作るときに使いたいリソースパックを置いて行きましょう。(BDCraftでテクスチャを使うときは、この階層構造を作っておかないと認識してくれないっぽいです。。)


4. 3Dモデルを作ろう!

さて、ここまで準備ができて、いよいよ実際のモデル製作に入って行きます。ここからは各3Dテクスチャ作成ツールによって工程が異なります。


5. リソースパック化しよう!

jsonファイルが生成できたらまずは、そのjsonファイルを3の工程で作ったフォルダ構造のうち、modelsのどちらかのフォルダに入れます。この後は通常のリソースパックと同じ手段です。

  • assetsフォルダ
  • pack.mcmeta
  • pack.png(任意)

の3つのファイルを選択し、圧縮して下さい。そして、.minecraftのリソースパックフォルダに入れます。この際、これらの親のフォルダごと圧縮しないように注意。pack.pngは必須ではありませんが、あったほうがわかりやすいです。

■ pack.mcmeta

これがないとリソースパックとして認識してくれません。書き方はだいたいこんな感じ。

※2016/06/19 追記
minecraft 1.9以降:"pack_format": 2
minecraft 1.11以降 : "pack_format": 3
と記述してください。


descriptionのダブルクォーテーション内は英数字でリソースパックの説明とかとか書いておくと良いでしょう。

さて、あとは圧縮したファイルを.minecraftのresourcepacksフォルダに入れるだけ。1.8.1以降のバージョンのMinecraftで確かめてみてください。

下の例は、3Dトラップドアを適用させた例。とりあえず成功かな?ちなみに、開いたりした場合は当然デフォルトのトラップドアのモデルになります。各Blockstatesに対して、3Dモデルを作成する必要があるのです。


以上が、だいったいの手順です。あまり具体的じゃないので、もしかしたらわかりにくい点もあったかもしれませんし、色々と間違っている点もあるかもしれません。あればコメントやTwitterでご指摘下さい。

多分いろいろと問題点が出てくるでしょう。今後、よくある質問集みたいなのもあればそのうち作ることも少し検討中。それでは良いテクスチャづくりを。

文責:コマナズ