【Minecraft】 Axiom ~ワールド編集オールインワンツールMOD~ #7 エディターモード (4)
注意: 本記載は、Axiom Ver.2.0.0 (Minecraft 1.20.2) 現在の状況について記載しています。バージョンアップによりUI等が変更される場合がありますので、注意してください。
Minecraftのワールド編集MOD「Axiom」について解説します。7回目は、エディター (Editor Mode) モードの特殊な描画機能・地形改変機能に関する解説です。
# | 内容 |
---|---|
1 | 基本操作・チュートリアル |
2 | 選択・編集・保存 |
3 | ペイント・描画#1 |
4 | 描画#2・地形改変 (本記事) |
5 | その他ツール・高度な操作 |
描画#2
描画機能の後半は下記の4つを紹介します。前回解説した描画ブラシとは違い、どれも少し特徴的なブラシです。
項目 | 種類 |
---|---|
Text テキスト |
テキストを描画します。 |
Stamp スタンプ |
Brueprintに保存したデータをスタンプのようにペタペタ描画します。 |
Path パス |
パス (線) を描画します。 |
Floodfill 塗りつぶし |
指定Y座標以下を塗りつぶします。 |
Text (テキスト)
テキストを描画します。特定の種類のブロックを使えば、1ブロック1ドットだけではなく階段やハーフブロック等でより細かな表現ができます。現代建築の看板やサーバの案内等で活躍します。
Tool OptionsのText欄に描画したいテキストを入力し、マウス右クリック
で配置します。マウス左ドラッグ
で移動し、Enterキー
で確定させます。
- デフォルトでは「Use Builtin Font」にチェックが入っているため、フォントを指定しなくても使用できます。ただし、ASCII文字 (半角英数字等) のみ対応です。
- このチェックを外し、「Select Font」でフォントファイルを選択すると日本語フォントも使えるようになります。
Stamp (スタンプ)
この機能は以前紹介したブループリントとの合わせ技になります。ブループリントに保存したデータをペタペタ描画します。ブループリントについては、以前の記事で説明しています。
具体的な使い方としては、自作の木を適度な間隔で生やしたり、城下町を生やしたりすることができます。使いこなせるとかなり便利な機能です。
使い方は、「Add Brueprint」ボタンで自分の作ったブループリントを読み込みます(複数読み込めます)。この状態でマウス右ドラッグ
でぐりぐり配置してください。例えば、以下の動画のように2つの自作の木を使って森のように配置することができます。
これはAxiomのスタンプ機能。自作の木をいくつか混ぜて向きも変えつつポンポン並べられる。 pic.twitter.com/6kmq2K5xY6
— コマナズ (komnazsk) (@komanazu) 2023年12月3日
- Min Spacingを調整して、お好みの間隔に設定できます。
- デフォルトでは「Random X/Z Flip」にチェックが入っているため、向きはが90度単位でランダムに配置されます。オフにすると向きが固定されます。
- デフォルトでは「Random Yaw」にチェックが入っているため、間隔もランダムに配置されます。
Path (パス)
線を引く機能です。マウス右クリック
で点をトントンと追加すると、追加した点と点を結ぶ線が引かれます。各点をマウス左クリック
して矢印を引っ張ると、点の位置を移動できます。Enterキー
で引いた線を確定します。
「Looped」にチェックを入れると、始点と終点がつながる多角形状になります。
- Line (Bresenhan): 基本となる単純な直線が引けます。
- Line (DDA): 半径 (Radius) を指定して太い線を引くことができます。
- Catenary: スラック (Slack) を指定して垂れ線を引くことができます。FAWEにも似たような機能がありますが、こちらはもっと強力です。
- Catmull-Rom Spline: 指定した点を全て通る曲線を引くことができます。
- Bezier Curve: CADツールやドローソフトではおなじみのベジェ曲線を引くことができます。現代建築には便利。
下図の左側はLine(DDA)で太さ4にしたケース、右側はベジェ曲線の例です。
Floodfill (塗りつぶし)
指定したY座標以下の空いた箇所を塗りつぶします。WorldEditで言うところのfillコマンドに相当します。誤爆すると結構広範囲に影響を及ぼすので要注意。
水を指定して、指定した箇所を水で満たすような使い方が一般的です。
地形改変 : 高度変更
地形の高度を大胆に変えるタイプの地形改変ツールです。以下の2種類があります。
項目 | 種類 |
---|---|
Elevation 上昇 |
指定範囲の地形をごっそり上昇・下降・平坦化させるツールです。 |
Slope 傾斜 |
緩やかな傾斜を作るツールです。 |
Elevation (上昇)
マウス右ドラッグ
すると、指定範囲の地形をごっそり上昇・下降・平坦化させるツールです。どんな機能かは、下の動画を見たほうが早いでしょう。
Axiom Ver.2.0.0でだいぶ直感的になった気がする。Heightmapも使えるらしい。 pic.twitter.com/7Z2Ljmp7FX
— コマナズ (komnazsk) (@komanazu) 2023年11月23日
以下の5種類のモードがあります。
- Raise: 土地を上昇させます。
- Lower: 土地を下降させます。
- Flatten: 最初に指定した場所に合わせて土地を平坦化します。
- Flatten Up: 平坦化します。ただし、土地を盛るだけで削りません。
- Flatten Down: 平坦化します。ただし、土地を削るだけで盛りません。
DynamicsオプションはデフォルトでContinuousが指定されています。Onceを指定すると、どれだけマウスをぐりぐりしても反映が1回分のみになります。
少し上級者向きですが、Tool Optionsから「Load Heightmap」をクリックし、png画像を指定することでHeightmapを読み込むことができます。FAWE等のように複雑な地形づくりに役立ちます。Ver.2.0.0時点ではプリセットは特に用意されていないため自分で画像を用意する必要があります。
Slope (傾斜)
2点を指定すると、その間を補完するように地形に傾斜をつけることができます。使い方は以前説明したグラデーションツールと似ています。
- まず
マウス右クリック
すると始点 (Pos1)を指定します。 - 次に終点となる位置を指定しつつ
マウス右ドラッグ
すると、下図のようにグリッド沿って、傾斜が生成されます。
Slopeには3種類のモードがあります。
- Raise: 地形を削らずに盛って傾斜を生成します。
- Lower: 地形を削るように傾斜を生成します。
- Raise & Lower: 地形を盛ったり削ったりして傾斜を生成します。
地形改変 : 操作ツール
既存の地形にちょっとした変化を加えるタイプの地形改変ツールです。以下の5項目があります。
項目 | 種類 |
---|---|
Smooth スムーズ化 |
地形をなめらかにします。 |
Roughen 荒削り |
地形をギザギザに荒削りします。 |
Disort 歪み |
地形に歪みをもたらします。 |
Shatter 粉砕 |
地形に地割れ効果をもたらします。 |
Extrude 押出し |
地形を1ブロック分Y方向に押し出します。 |
Smooth (スムーズ化) / Roughen (荒削り)
それぞれマウス右ドラッグ
で動作します。
Smoothは、ガタガタに荒れた地形をなめらかにする効果を持ちます (高度ツールの平坦化とは異なり、地形を水平にはしません)。 一方、RoughenはSmoothと真逆のブラシで、なめらかな地形をガタガタにします。
それぞれ、半径や度合いなど、細かな調整ができますので試してみてください。下図は、Roughenを使って荒れた斜面の地形をSmoothでなめらかにしている様子です。
Disort (歪み) / Shatter (粉砕)
Disortは、マウス右ドラッグ
で、地形に歪みをもたらします。以前ペイントツールでお話したシンプレックスノイズのしくみが使われています。まっ平らな土地に飽きたときなどにどうぞ。
Shatterは、マウス右ドラッグ
で、地形に地割れをもたらします。こちらは同じくボロノイエッジのしくみが使われています。砂漠や魔界の土地などを表現したいときにどうぞ。
Extrude (押出し)
指定したブロックと同じ高さ、同じ種類のブロックをまとめて1マス持ち上げます。効果は、以前ビルダーモードで説明したExtrudeのの効果と同様です。平らな地面に使ってしまうと広範囲に影響を及ぼすためようっ注意です。