※ 本記事はMinecraft Java Edition Ver.1.19時点の記事です。今後状況が変わるかもしれません。
概要
本記事は、Minecraftの前提MODの一つである、FabricのさまざまなMODを紹介します。とくにOptifineを外して、より優秀なMODを使うことを念頭に置いて、さらに快適なマイクラ建築生活を送れるようにすることを目的としています。普段バニラ建築をされている方はもちろん、最近は「Conquest ReFabricated」も登場していることを鑑みて、建築MOD開発者もちょっと注目しておいたほうがいいかもしれません。
本記事は、Ver.1.19時点のものをベースに紹介しています。今後は少しずつ状況が変わっていくことが予想されます。
FabricのMODによるOptifineの置換え
Optifineは、軽量化とグラフィック機能を向上させるすぐれたMODです。おそらく最も利用者の多いMODの一つではないでしょうか。しかし、長年の更新により弊害が生じ始めています。
ざっとOptifineの機能には以下の機能があります。
Optifineの機能
- Optifine本来の機能
- グラフィック設定拡張 (軽量化および拡張)
- GLSL Shader MOD (いわゆる影MOD)
- MCPatcher関連機能
- Connected Textures (CTM)
- Custom Items Texture (CIT)
- Random Entity
- Custom Colors
- Better Skies / Better Glass
- Custom Entity Models
- Custom GUIs
このように、OptifineはMinecraftのグラフィック関係機能がてんこ盛りであり、半ば独占しています。そのため、具体的には、以下のような弊害が発生しています。
- バージョンアップのたびに更新に時間がかかるようなった
- MOD Packへの提供を拒否しているため、建築用MOD Pack構成の際に大きな障壁となっている
- ソースコードが公開されていないため、MOD開発者はOptifineと競合してもどこに問題があるのかわからなかった
- 近年登場したFabricと互換性がないため、Fabricに導入する際には「optifabric」を導入する必要があるなど面倒な手順がある
そこに、FabricのMODがコミュニティで多数生まれました。これにより、以下のようなメリットが生じました。
- MODが小分けなので更新が早い
- ユーザにとっては必要な機能だけ導入できます。開発者も新しいバージョンを素早く提供できます。何よりFabric自体の更新が早い。
- そのため、Minecraftの新バージョンへの更新はとてつもなく早いです。バニラ建築勢もすぐに新しいバージョンに対応できます。
- しかも高性能
- Sodiumのように、Optifineと比べて性能を大幅に向上させるMODも登場しています。ぜひ使いたいところです。
- CurseForge、Modrinth等MOD Packへの積極的な提供
- MOD Packで束ねれば、必要な建築MODに対応するMODを一括で導入できます。
- 例えば、「Conquest RefFabricated」のように追加MOD不要の建築MOD Packが生まれています。
- ソースコードの公開
- 不特定多数の目に触れることで、バグ潰しやバージョンアップも素早くなります。
FabricのMOD紹介
具体的にどんなMODがあるのでしょうか。そのほんの一例を紹介します。なお、FabricおよびFabric APIの導入手順はここでは省略します。他のサイトが詳しいので、調べてみてください。
シェーダー (影MOD)
- Sodium + Iris Shaders ★おすすめ★
- 読み込み速度を爆速に改善したShader MODと捉えて大丈夫です。2つのMODはセットでインストールできます。
- Sodium: Minecraftのクライアントの速度をすごく改善するMODです。古いPCでも新しいPCでも、チャンク読み込みが改善し、平均フレームレートが2.5倍~5倍まで上昇します。
- Iris Shaders: Sodiumの上で動作するシェーダーMODです。Optifineの各種シェーダーと互換性があり、最近は独自機能もあります。
- ワンボタンでシェーダーの有無を切り替えたり、シェーダー選択画面へ移動することもできます。
- 当然ですがOptifineと競合します。必要あれば後述するOptifine互換MODと合わせてどうぞ。
- 読み込み速度を爆速に改善したShader MODと捉えて大丈夫です。2つのMODはセットでインストールできます。
描画その他改善
Sodiumだけでも十分強力な効果がありますが、サーバ側に効くLithium等他のMODもいろいろ紹介します。FPSを追求したい人やMOD Packを検討している開発者は色々試してみるといいかもしれません。少なくともVer.1.9では、これらを全部入れても競合しないです。
- Sodium
- 「Sodium + Iris Shaders」参照
- StarLight
- 照明性能の改善と影バグを修正するためのMODです。
- こちらもクライアント、サーバ両方に効果があります。
- 6/1追記: Ver.1.20以降は照明性能が標準で改善される見込みため、こちらのMODは不要となります。
- Lithium
- こちらはMinecraftのサーバ側の読み込み速度を汎用的に改善させるMODです。シングルやマルチサーバのサーバ側に入れると効果があります。
- Sodiumとは競合を起こさないようになっています。
- FerriteCore
- EntityCulling
- プレイヤーから見えていないブロックやエンティティを描画しないことでムダを抑え、速度を向上させるMODです。サバイバル等では効果があるかもしません。
- クライアントに効果があります。
- LazyDFU
- 不必要な初期化を行わないことで高速化させるMODです。
- MinecraftのVer.1.19.4以降は標準機能になっため、このMODは不必要になりました。
- CullLessLeaves
- 葉っぱを間引くことで描画を9%程度高速化させます・・・が見た目が変わるためどうしても高速化を追求したい人向け。
Optifine互換MOD
以下は、Sodiumとの互換性が確認されているもののみ紹介します。Optifineで必要な機能がある場合は入れてみてください。
- Continuity
- Connected Texture MOD (CTM) の互換MODです。
- Sodiumを導入する場合、Indiumも一緒にインストールしてください。
- デフォルトテクスチャでも効果があります。適用させるには、MOD導入後リソースパック設定から「continuity/default」を適用させてください。
- CIT Resewn
- Custom Items Texture (CIT) の互換MODです。
- Sodiumと互換性は確認されているとのことです。
- 対応するリソースパックを導入すると効果を発揮します。
- Animatica
- Optifineのアニメーションテクスチャフォーマットの互換MODです。
- 対応するリソースパックを導入すると効果を発揮します。
- Custom Entity Models
- カスタムエンティティのFabric互換MODです。
- ※現在α版です。一部のエンティティのみ対応します。
- OptiGUI
- OptifineのCustom GUIsの互換MODです。
- 対応するリソースパックを導入すると効果を発揮します。
- 対応しているリソースパックを導入すると効果を発揮します。
- FabricSkyBoxes
- Custom Skyと同等の機能を持つMODですが、OptifineのCustom SKyとは互換性はありません。
- 今後、Conquestをはじめとして対応するリソースパックが増えることが予想されます。
建築に便利な機能を提供するMOD
Fabricで提供されている建築に便利なMODも一部ご紹介。
- Language Reload
- 言語切り替えが早くなります。言語切替時にリソースパックの再読み込みを行いません。
- 複数の言語を同時に使用できます。表示言語は日本語だけどクリエイティブインベントリで検索するときは英語で検索する、等もできます。
- LotTweaks
- 手に持っているブロックと類似するブロックをキーとホイールで選択できるようにするMODです。クリエイティブで便利なのでお世話になっている人も多いはず。
- Command Macros
- 簡単なマクロキーバインドを追加して、素早くコマンドを実行するためのMODです。同じくクリエイティブで役に立ちます。詳細は過去に解説しています。
komnazsk.hatenablog.jp
- 簡単なマクロキーバインドを追加して、素早くコマンドを実行するためのMODです。同じくクリエイティブで役に立ちます。詳細は過去に解説しています。
- WorldEditCUI
- WorldEditの選択範囲を可視化します。詳しくは下記の記事を参照。 komnazsk.hatenablog.jp