新駒奈日誌

Minecraftの建築に関する情報をよろずに書いていく。

Minecraft Bedrock Edition サーバの種類

コマナズです。

普段はMinecraftJava版でがりがり建築している者が、調査がてら現状のBedrock Editionの状況を 調べるため、特にサーバに絞って情報を数回に分けてまとめていきたいと思います。

普段はJava版でサーバを立てている方向けに、BE版の鯖には一体どのようなものがあるか?というものを 2018/09/29現在の情報で調査してみました。以前、ちょっとした調査資料なるもの書きましたが、今回は解説用に書き直したものです。


#1 : Minecraft Bedrock Editionのサーバの種類

個々のエディションでは、ローカルマルチができたりといろいろ状況が違いますが、大きく分けて、以下の3種類があるようです。


1. Minecraft Realms

Minecraft Realms

Minecraft公式の課金制サーバです。

最も気軽にサーバを立てることができます。 Minecraftとしてもこの手段を保証しています。ただし確実にお金がかかります。 2人用は3.99ドル/月、10人用は7.99ドル/月です。とはいっても払うのは管理者だけ。 それでもそこら辺のクラウドよりははるかに安い。この手段の有利な点は、現状唯一Switch版も参加できる点が大きいです。 家ではマウスとキーボードで快適なWin10版、出先ではSwitch版みたいなこともできます。 ・・・がそれだったらSwitch版のシングルで十分かもしれない? Realmsでサーバを立てるには、Minecraftのゲーム内でワールドを新規作成するときに 課金するかのような感覚でRealmsサーバを新規作成できます。便利ですね。

メリット

  • 安全で、保証されている。
  • 手軽に遊べる。管理者はお金を払うだけ。PCも不要。
  • Switch版が参加できる(今後は通常サーバにも入れる予定だが)

デメリット

  • 月額のお金が確実にかかる。
  • 人数制限が厳しい(同時プレイ可能人数は2人または10人まで)。
  • カスタマイズは難しい。

使うシチュエーション

  • 離れた友人とサバイバルで遊びたい
  • クロスプラットフォームで好きな時に好きなプラットフォームで同じワールドを遊びたい
  • 何人かでクリエイティブで小さな建築がしたい

2. 公式サーバ

Official Bedrock Server

Minecraftが公式に配布するサーバです。上のリンクからダウンロードすることができます。

Realmsと比較して特に人数制限が撤廃される点は大きいです。 しかも、サーバを建てること自体は無料です。ただし現状若干メリットが薄めです。 Realmsでは「お金がかかる!」という印象がありますが、 たぶん自宅サーバ運営する方がサーバ管理者にとっては高いと思います (安いクラウドサーバと比較するとどちらとも言えなくなりますが)。 Switch版のRealms以外のマルチサーバは現状特集サーバー(Minecraftと契約したパートナーのサーバ)しか入れないので、 Switch版はこのサーバでは参加することができません。

ちなみにサーバ自体はかなり高速です。Javaとは違い実行ファイル形式で動作し、JavaよりもPCに近い世界で動作します。

メリット

  • 保証がある。
  • 人数制限がない(Linuxで建てる場合)。
  • 建てるだけならタダ。

デメリット

  • 管理者はPC必須。かつポート開放を管理者が自力で行う。
  • Switch版は現状参加不可。
  • プラグインが使えない。

使うシチュエーション

  • 大きめのバニラBEサーバ(サバイバル、PvPサーバ)を開きたい

3.プラグインサーバ

ここからはMinecraft公式のサーバでなくなります。プラグインサーバはカスタマイズ性が高く、 経済を管理する機能、権限を細かく管理する機能、建築を補助する機能(WorldEditが代表)など、 様々な拡張機能を付けたサーバを開くことができます(プラグインも開発できます)。 Java EdtionではBukkitサーバと呼ばれるプラグインサーバが数多く建てられています。 一方で、管理者はPCについてそれなりの知識を要されるでしょう。

BEでも同じようにプラグインサーバがいろいろあります。代表的なのはNukkitXとPocketMine-MPです。

メリット

  • 人数制限がない(Linuxで建てる場合)。
  • 建てるだけならタダ。
  • プラグインが使える。

デメリット

  • 保証がない。
  • ポート開放、プラグインの導入・管理はすべて管理者が自力で行う。
  • Switch版は現状参加不可。

使うシチュエーション

3-1. NukkitX

NukkitX 公式ページ

Javaでできたサーバです。昔はNukkitと言っていましたが、どうやらサイトが新しくなった様子。 Java版のBukkitと同じJavaでできている点もあり、Bukkitから移植されてきたプラグインもちらほらあるのが特徴です。 個人的にはFAWEのNukkit版があるのがうれしいところ。Javaなのでレスポンスは速いことがメリットです。 また、Bukkitと同様プラグインがバージョンによって左右されにくい点が大きく、昔のプラグインをずっと使えます。 私としてはこちらを推奨しています。

デメリットとしては、後発であるが故に不具合がまだあること、後述するPocketMine-MPと比較してプラグインの数量的には少なめであることが 挙げられます。

Nukkitプラグイン一覧

3-2. PocketMine-MP(PMMP)

pmmp.io

こちらはPHPでできたサーバです。現在のプラグインサーバの大半の大元と言っても過言ではありません。 ほかのサーバはだいたいこのサーバから派生しています。

建て方はJava版現役ユーザの私から見ると結構独特です。巷では「src」などと言われていますが、 要は書かれたPHPのコードをそのまま実行するスタイルです。つまりサーバの書かれているソースコードは丸見えです。 おかげで多数の派生srcが誕生していることが特徴と言えるでしょう。

PE時代の古くからあるコミュニティが存在し、他のプラグインサーバと比較して多くのプラグインが今までに開発されています。 PMMPにはPoggitと呼ばれるプラグインのビルド・リリース管理サービスが提供されており、基本的にプラグインはここで手に入れます。

Piggotプラグイン一覧

・・・ただし結構な欠点があります。PHP故にサーバのレスポンスがそんなに早くないこと、 さらにプラグインがバージョンごとに互換性がない可能性が高いことが敷居を上げる原因になっています。 そのため、後発のNukkitの登場により今後の主流はそちらに移ることでしょう。

3-3. MiNET

github MiNET

上記2つの系列とは独立した、C#でできたサーバです。基本的な機能を控えめにして徹底的にプラグインに依存するスタイルのようです。技術を向上させたい方々に人気があるようで、いろいろ調べてみると面白いかもしれません。


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本校に記載の情報は、あくまで個人的に忘れないようにするための情報です。古くなったり間違いがあったりするかもしれませんが、保証はしないです。。

文責:コマナズ