Minecraft Java版サーバ管理者のためのWindows知識(1) 最低限の知識
コマナズです。
Minecraftのサーバ管理者やは、必ずしもWindowsとかの知識につよつよ、とは限らない場合もあります。今回は、「マイクラをきっかけにいろいろ技術を身につけよう作戦」ということで、マイクラのJava版をプレイしている人ならぜひ知っておいてほしいWindows知識について紹介します。
とくに、Windowsコマンドについてを中心に触れたいと思います。サーバ管理に直接役立つわけではありませんが、片隅に覚えておくだけでも有用になるでしょう。たぶんLinuxとか使うときにもすんなり入れるはず(入れるとは言ってない)。
概要
普段私達が触れているWindowsというものは、スタートメニューがあって、アイコンをクリックするといろいろ開いて・・・といったように画面を見ながらいろいろ操作(GUI)します。それとは対照的に文字列のコマンド一つで上記と同等以上の操作をいろいろ行う(CUI)ことができます。そのひとつが「コマンドプロンプト」です。
え?WindowsではなくLinuxコマンドに慣れてる?慣れたらそっちのほうが圧倒的に便利です・・・が、ここは気軽さを優先させました。
なぜ必要なのか?
マイクラを単に遊ぶだけなら必要ありませんが、特にサーバを建てる人はポート開放もそうですがコマンドに触れることも避けては通れません。使えると日常の仕事にももしかしたら役立つこともあるかもしれないですね。
コマンドプロンプトは使いこなせるようになると様々な場面に対処できます。もちろんMODやプラグイン開発者は言うまでもないですが、マイクラのサーバ起動、MODのトラブル解決、サーバのポート開放をしたいときにも便利です。バッチファイルは、これらのWindowsコマンドの応用と言えるものです。
さて、ここから本題。
第1回 最低限の知識
調べ物をしていて、「コマンドプロンプトで、xxxと入力してください」と言われて、そもそもピンとこないっ!という人やあたふたしてしまう人はまずはここから。ゆっくりコマンドの世界に慣れていこう。
※表示の都合上、「\」は「円マーク」に読み替えてみてください。
コマンドプロンプトを開く
Windows 7や10であれば、スタートメニューのシステムツールの一つに「コマンドプロンプト」が入ってるはずです。 もっと簡単な方法は、スタートメニューの検索バーから「cmd」と打ってEnterを押すと、画面が出てきます。
感覚としては、エクスプローラでフォルダを移動するように、コマンドプロンプトも「現在作業中のフォルダ (カレントディレクトリ)」、というのを持っています。コマンドプロンプトを開くと、C:\Users\(ユーザ名)
と表示されており、これが現在のフォルダとなります。
基本的に、コマンドやファイル名は大文字でも小文字でも問題なし。
DIR : 現在のフォルダのファイル一覧を見る
まず早速、dir
と入力してEnterを押してみましょう。現在のフォルダ内のファイルの一覧を出力します。例は以下の通り。
C:\Users\komnazsk> dir ドライブ C のボリューム ラベルは Windows です。 ボリューム シリアル番号は F812-E1E7 です C:\Users\komnazsk のディレクトリ 2019/03/18 23:53 <DIR> . 2019/03/18 23:53 <DIR> .. 2019/03/17 21:54 30,191,701 spigot-1.13.2.jar 2018/11/17 20:14 124 spigot.bat 2019/03/17 23:46 <DIR> world 2019/03/17 23:46 <DIR> world_the_end
CD : フォルダを移動する
このコマンドでフォルダを移動することができます。コマンドプロンプトで最も重要なコマンドの一つです。
通常の移動
- 「cd」のあとに、続けて現在のフォルダから相対的 or 絶対的な場所指定するとその場所に移動できます。
- 例えば、
cd world
と入力するとworldフォルダに移動します。
複数階層の移動
- 続けて移動するときは通常のエクスプローラと同じく「\」をはさみます。
- 例えば、
cd world\conf
と入力するとworldフォルダのconfフォルダにすぐに移動します。
親フォルダへの移動
- 親フォルダ(親ディレクトリ)は「..」で表現されます。
- 例えば、「C:\Windows\ABC」フォルダで
cd ..
と入力すると、「C:\Windows」に移動できます。 - また、
cd ..\abc
のように、一旦親階層に行ったあとで別のフォルダに入ることもできます。 - 「.」は現在のディレクトリそのもの(カレントディレクトリ)を表します。
絶対フォルダの指定
cd "C:\Program Files\Java"
と打つとCドライブのProgram FilesフォルダのJavaフォルダに移動できます。スペースを挟むときは、このように「"」で囲むと良いです。
ドライブをまたいだ移動
- 例えば、CドライブとDドライブ間といったように、ドライブをまたいだ移動は少し面倒です。
- 例えば、
cd /d D:\minecraft
のように、「/d」を間にはさみます。 - また、単純に
D:
と入力することでも移動できます。
C:\Users\komnazsk>cd world C:\Users\komnazsk\world>
MD : フォルダを作る
md フォルダ名
でフォルダを作れます。- 普段はエクスプローラでやるのであまり関係ないですが、バッチを作る際には使うと思います。
RD : フォルダを消す
rd フォルダ名
でフォルダを消せます。- 誤って変なフォルダを消すかもしれないので、あまり多用しないほうがいいと思います・・・。
画面の表示が少しわかりにくいですが、左側の表示(プロンプトと呼びます)が変化しているのがわかります。
c:\Users\komna>md minecraft c:\Users\komna>cd minecraft c:\Users\komna\minecraft>cd "C:\Program Files\Java" C:\Program Files\Java>cd /D D:\minecraft D:\minecraft>cd /D C:\Users\komna\minecraft C:\Users\komna\minecraft>cd .. C:\Users\komna>
基礎的なWindowsアプリケーションの実行
Windowsの基礎的なアプリケーションです。これらのコマンドはスタートメニューの検索バーとかに入力しても通用します。
エクスプローラ
メモ帳
- メモ帳は「notepad」となります。何かバッチファイルなどを軽く編集したいときに使います(できればメモ帳以外のテキストエディタ、例えばサクラエディタとか入れておくと後々便利です。)
- 例えば、
notepad abc.txt
でabc.txtを編集できます。
ペイント
- ペイントは同様に、「mspaint」となります。